青い小鳥のアズは、超高層マンションの38階の巣でうまれた末っ子。クリスマスイブ、地面に降りて迷子になったアズに、マンションよりも高い電波塔が声をかける。電波塔の願いを聞いたアズは、 塔のてっぺんで歌う決心をする。懸命に電波塔を登り続けるアズ。てっぺんで歌い出すと青い鳥の仲間たちが飛んでくる。いっしょに電波塔の周りで歌う。
お話づくりはどこかパンづくりにも似ていると思うのです。
厳選された材料を大切にねかせ、おいしくふくらます──。
暮らしの中で出会った感動を、手づくりで焼き上げ、多くの人と分かち合いたい。
そんな願いから生まれた「アンデルセンのメルヘン大賞」です。
アンデルセンのメルヘン大賞は、創業35周年の記念事業として1983年に創設した公募の童話大賞です。
当時、物は充足してきた一方で、心のゆとりがない時代において、どのようなことがお客様の暮らしを豊かにすることにつながるのか…。店名の由来になっているデンマークの童話作家ハンス・クリスチャン・アンデルセンが童話を通じて世界中の子どもたちに夢や希望の灯をともしたように、私たちもお客様と「童話」を通じて夢と希望を分かち合いたいと願い、創設に至りました。
選考は、毎回画風の異なるイラストレーターによって行われ、「自分がこの童話の挿絵を描きたい」と思った作品が受賞作として選ばれます。そして想像を膨らませて描いた挿絵と受賞者の童話を「アンデルセンのメルヘン文庫」という1冊の絵本として刊行するという独自の取り組みで、創作童話の世界を豊かに広げています。
「アンデルセンのメルヘン大賞」
お知らせ
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2026.04.02
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2026.01.27
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2025.12.11
第43回アンデルセンのメルヘン大賞 受賞作品紹介
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一般部門 大賞
「しあわせの青いクリスマスツリー」
- 作: 三輪 円香
- 選考・作画: 古瀬 稔
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一般部門 優秀賞
「時計屋ハック」
- 作: さえき みこ
- 選考・作画: 稲葉 朋子
時計屋のハックの所へ猫とツバメが訪ねてくる。猫とツバメは「時計台の時計の針の速度がおかしい」「時間にほんろうされて、町の人たちの様子も変になった」という。修理を頼まれたハックは町へ行く。故障の原因は子ネズミたちのしわざだった。穴に落ちた部品を拾い上げる方法を考えたハックは、猫や子ネズミたちと力を合わせて時計をなおす。
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一般部門 優秀賞
「窓辺のふたり」
- 作: 七実 薫
- 選考・作画: 田上 千晶
アンティーク店の飾り窓に置かれた「ぬいぐるみの猫のリリイ」と「焼き物の猫のぶち」。何かと口げんかをしてしまう。ある日、お客さんがリリイを乱暴に扱い、ぶちにもたれかかる格好になる。ふたりは気まずい雰囲気で過ごす。リリイはぶちから思いがけないことを言われ、お互いのことを見直す。 翌日、店主はふたりが寄り添うように飾る。
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一般部門 優秀賞
「ココロノオト」
- 作: 藤谷 いくえ
- 選考・作画: 高杉 千明
就職活動で疲れた恭子さん。亡き祖母のミシンを見ていると、ぬいぐるみのひよこが現れる。ひよこの服を繕ってあげると、こぶたのぬいぐるみも現れる。服にレースをつけてほしいこぶたは、ミシンを使うことをすすめる。夢中でミシンを使ううち、幼い頃の祖母との楽しい思い出がよみがえる。進路で悩んでいた恭子さんは、やりたいことに気づく。
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こども部門 大賞
「ねこたつや」
- 作: 松澤 美空
- 選考・作画: いりやま さとし
「ねこたつや」は冬眠できなかった森の動物が、いっしょに冬ごもりする1室だけのホテルで、あるじは猫のキャッツさん。あったかいこたつにはヤマネ、あまがえる、シマリスがいて、ツバメもやってくる。キャッツさんはみんなとクリスマスの準備をする。雪が積もった日、ツメで編んだ毛糸の帽子やマフラーをもらったみんなは、喜んで森を走る。
