夏の昼間のひまわり畑はにぎやか。一面のひまわりが笑ったり歌ったり、楽しいおしゃべりをする。けれど一本だけお日様に背を向けて咲くひまわりが。明るすぎる日の光や仲間とのおしゃべりが苦手だった。夜、涙を流すひまわりに月が話しかける。白い月の光がひまわりを優しく照らす。毎夜、月と話をするひまわりは、やがて銀色になって輝く。
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夏の昼間のひまわり畑はにぎやか。一面のひまわりが笑ったり歌ったり、楽しいおしゃべりをする。けれど一本だけお日様に背を向けて咲くひまわりが。明るすぎる日の光や仲間とのおしゃべりが苦手だった。夜、涙を流すひまわりに月が話しかける。白い月の光がひまわりを優しく照らす。毎夜、月と話をするひまわりは、やがて銀色になって輝く。
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風呂場に貼られる赤いタイル。職人が落として角が欠けて捨てられる。ゴミ箱から逃げ出したタイルは、炎天下の坂道を転がっていく。少女が拾って持ち帰るが、ゴミ箱へ捨てられる。その夜、ある考えが浮かんだ少女はタイルを拾い、町中に捨てられたタイルを集める。夏休み明け「ふぞろいのタイルが貼られた花瓶」を発表。タイルはひときわ赤く輝く。
丘の上にある一本のモミジ。秋にはススキの白い穂とモミジの紅葉が美しい。動物たちや人々に親しまれている。ある日、風力発電の風車建設の計画が持ち上がる。心配する動物たちにモミジは「落葉したら町中のゴミを枝につけて」と言う。相談した動物たちは枝には美しいリースを飾り、木の周りに町中のゴミを置く。それを見た人々は言葉を失う。
大判焼きの店を切り盛りするりほこさん。店じまいの頃、マフラーをして財布をぶら下げた猫が現れ、大判焼きを注文する。猫は亡きおじいさんに頼まれ、元気のないおばあさんのために買いにきたと話す。事情を知ったりほこさんは、大判焼きを焼いて渡す。すると次々にお客がきて、全部売り切れる。数日後、猫を連れたおばあさんが店にやってくる。
こたろうのおばあちゃんの金平糖は、優しい甘さですごくおいしい。こたろうは毎年、夏に山の上のおばあちゃん家に行く。おばあちゃんは金平糖ができるところを見せてくれると言う。たくさんの星が輝く夜、ふたりは傘を持って山頂へ向かう。すると金平糖の雨が降ってくる。おばあちゃんの金平糖は、星のかけらだった。空からは金平糖が降り続く。