1984年4月2日 第1回「アンデルセンのメルヘン大賞」授賞式

4月2日、デンマークの童話作家 ハンス・クリスチャン・アンデルセン生誕の日
広島アンデルセンにて、第1回『アンデルセン童話大賞』授賞式が行われました。

1983年、創業35周年を迎え、長い間のご愛顧に感謝を込めて、より豊かなコミュニケーションを願い、『アンデルセン童話大賞』が創設されました。

1984年4月2日、駐日デンマーク大使ベニー・キンベア閣下ご来臨のもと、選考委員の諸先生、在広の報道関係者、一般の参加者をお招きし、広島アンデルセンはお祭りムードにつつまれて第1回授賞式が行われました。2967点の応募作品より選出された受賞者の方々に向けて、選考委員長の立原えりか先生は「入選した作品は、それぞれ個性があり高いレベル。今後も創作活動を続けてほしい。」と高評価。授賞式後のパーティ会場には、選考委員を務めた画家の先生方の原画が展示され、受賞した皆さまは晴れやかなお顔で鑑賞し「本になるのが、今からとても楽しみです」という声も上がりました。

1984年5月、「アンデルセンのメルヘン大賞」(※)その大賞と優秀賞の5作を収録した『アンデルセンのメルヘン文庫・第1集』が刊行されました。選考委員の先生方の素晴らしい絵がページを飾る、42ページの童話文庫です。

(※)『アンデルセン童話大賞』を名称変更しました。これは現存の『国際アンデルセン賞』と類似するとの申し入れがあったため、検討の結果、変更となったものです。
ハンス・クリスチャン・アンデルセンの教え
桜の季節の訪れのように、「アンデルセンのメルヘン大賞」も、わが社にとっては、もはや春の風物詩といえる存在のようだ。この賞の創設のきっかけとなったのは、もちろん世界的童話作家ハンス・クリスチャン・アンデルセンである。どんなに貧しくても、世間からなかなか受け入れられなくとも、各地を旅しながらストーリーをつむぎ続けた彼の、「ものを見る目」そして「自分の国を愛する心」から、何かを学び取りたい、と思いを込めてのスタートであった。
高木彬子相談役(2025年2月逝去)社内報2004年4月号より

2025年4月2日、いろいろな方のお力添えをいただき第42回を迎える「アンデルセンのメルヘン大賞」授賞式は、今年も広島アンデルセンで開催されます。


 

「きょうは何の日?」
お客様と共に歩んだ、広島アンデルセンの様々なできごとを今、振り返り、繋いでいきます。