1972年からはじまった「朝食キャンペーン」
朝食ぬきの学童やビジネスマンが社会問題化していた頃、「朝食を大切に」のキャッチフレーズのもと、人々の忘れかけている“朝のさわやかさ”“朝食の大切さ”をアピール。と同時に、タカキベーカリーの提案する生活を伝えました。第1回は、「味のレパートリーを広げよう」をテーマに、料理講習会と文化講演会を中心に展開しました。
「・・・ああ嬉しい、なんてニコニコしながらお料理していれば、いつも若く見えます。幸せというものは自分の身近にあるわけです。楽しくお料理をして何を明日は作ろうか、何をみんなに食べてもらおうかという気持ちを持って、過ごされることは幸せにつながると思います。
私は長い間、なんと27年間も歌手をして来ました。歌を歌いだした初めは、自分が歌うということが嬉しいわけで、一方的に歌っているわけです。ところが、だんだんと、歌を歌ってお客さんに喜んでもらいたいと思い出すのです。おいしく作って家の人に食べさせたい、おいしいものを作ってあげたいという心からあふれる愛情というものがなければ、何もいいことはないわけです。歌の世界でもそうだし、お料理でもそうだし、仕事でもそうだし、なんでも人に捧げる愛情というものがあってこそ、自分も幸せになり、周囲の人々も幸せになるのじゃないかと思います。」【石井好子さんの講演より一部抜粋】
タカキベーカリーは、キャンペーンだけでなく、年間通して朝食の大切さを訴えました。1973年 毎月2日、アンデルセンの日に朝食をテーマにした生活情報(上記カード)を提供しています。
訴え続けているうちに少しずつ人びとに理解いただくようになり、料理講習会等のお客様は年ごとに増え、販売促進のアイデンティティとして確立していきました。
1983年朝食キャンペーン広告は第13回通商産業大臣賞を受賞。朝食のクオリティを問いかけています。広告のできばえとともに、1972年以来実施してきた“朝食キャンペーン”の社会的意義を評価いただいたものと思っています。そして、「家族の健康」「食育」「すてきな朝のスタイル」などをテーマに、新しい食文化の創造として「バラエティブレッド」への挑戦が本格化していきました。
健康な朝の食卓がバラエティブレッドの舞台です。
変化にとんだ栄養にとんだ、楽しくて元気いっぱいの朝の食卓。そんな「バラエティ・ブレックファースト」の中心にはきっと、バラエティブレッド。それは、全粒粉をはじめ、穀類や野菜、フルーツ、乳製品など、心と体の成長に欠かせないビタミンやミネラルが豊富な自然の素材を、様々なスタイルでとり入れてじっくり焼いたパンのこと。カタチもおいしさも多士済々。楽しくて健康的な、朝の食卓の主役にふさわしい個性派ばかり。さあ始めませんか、バラエティブレッドで「バラエティ・ブレックファースト」【1990年新聞広告より】
2001年7月10日中國新聞(上下)
2002年7月16日中國新聞(上下)
「バラエティブレッドベーカリー」をめざして
ご家族の幸せな食卓のお役に立ちたいと願い、「朝食を大切に」という基本コンセプトのもと、お客様の生活の変化をとらえながら様々なコミュニケーションの中で、「バラエティブレッド」のおいしさや楽しさをご紹介する活動は、アンデルセングループの今に繋がっているのです。
「きょうは何の日?」
お客様と共に歩んだ、アンデルセングループの様々なできごとを今、振り返り、繋いでいきます。