猛暑を乗り越え、実りの秋へ

今年の中国地方は統計史上初の6月梅雨明けとなりました。その後も芸北では35℃超えが続き、雨の少ない過酷な夏に。圃場は乾燥し、りんごの実の側面には日焼けも見られるほど厳しい季節でした。熱中症対策を講じつつ、アンデルセンファームでは実りの秋に向けた大切な夏仕事に励みました。

りんご畑では、6月から8月前半にかけて「摘果」の最盛期を迎えました。この作業は、残した実に養分を集中させ、来年の花芽形成を促すために、約90%の実を取り除く重要な工程です。定期的な防除と草刈りを実施し、7月、8月には日当たりや薬剤散布効率を保つため夏季剪定も行いました。定期的な液肥灌水も行い、8月には紅玉が赤みを帯び始め、9月中旬の収穫が待ち遠しいです。

ぶどう畑では、順調に肥大が進みました。6月、7月は結果枝の伸びに合わせ、ワイヤーに固定する「誘引」作業が中心に。葉の付け根から伸びる脇芽(副梢)は、日当たりや風通し、着色不良を防ぐため剪定しました。上を向いて行う重労働ですが、品質向上のために欠かせません。雨除けがあるぶどうは、雨が土中にしみこまないため、定期的な液肥灌水による養分補給が重要です。丹精込めて管理をしたおかげで、赤系の品種は色づきが進み、9月中旬にはシャルドネの収穫が始まります。

猛暑の中、丁寧に育ててきた果実は成長を続け、秋の収穫への期待が高まります。皆さまに最高のりんごとぶどうをお届けできるよう、愛情を込めて育ててまいります。