収穫期真っ盛りの芸北から、ぶどうとりんごの便り

広島県北・芸北地区にあるアンデルセンファームでは、朝晩は10℃と冷え込みが進み、季節の移ろいを実感する日が増えました。一方で日中は汗ばむ陽気の日もあったりと、天候は周期的に変わり、安定した晴天が続かない今秋でした。

ぶどうは順調で収穫量は前年を上回りました。主な品種はピノ・ノワール、シャルドネ、ソーヴィニヨン・ブラン、メルローで、カベルネ・ソーヴィニヨンは10月20日から収穫を開始しました。収穫後の列から雨除けシートを外し、通路に鶏糞を散布して土づくりを進め、少しずつ冬支度を整えています。

りんごは、紅玉の収穫・選果を10月初旬に終えました。梅雨期の少雨と猛暑で小玉傾向が目立ち、高温による日焼けや落果も多く、収穫量は前年より少なくなりました。シナノゴールドの収穫は10月下旬から、グラニースミスは11月中旬から収穫予定です。今年は夜温が高く夜蛾の活動が活発で、特にシナノゴールドで吸汁被害による腐敗が多発したため、来季は防蛾灯・防虫灯を設置し、安定した結実と収穫を目指します。

そしてファームでは、3品種・約5,000本のりんごの受粉を助けるために、小さな姫りんごのドルゴクラブ(クラブアップルの一種)も育てています。春に白い花、夏に赤い実をつけ、ミツバチが花粉を運ぶことで受粉を支える大切な存在。香りと甘酸っぱさが感じられる品種で、りんごづくりを陰で支える頼もしい仲間です。


「ドルゴクラブ」を加工してアップサイクルし、クラフトビールの原料に使いました。
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