1971年1月2日「アンデルセン味の百科」発刊

「アンデルセン味の百科」は、タカキベーカリーの「味」について知識と楽しい情報を詰め込んだミニブック。1971年1月2日に発刊し、1974年までに全6巻を刊行いたしました。イラストや写真も入り、9.4×7㎝と小さいながらも読みごたえのある仕様。全6巻でそれぞれ「ペストリー」「シチュー」「フランスパン」「サンドイッチ」「アイスクリーム」「ウィーンのパン」を特集しました。

 

監修者のことば(第1巻より抜粋)

「おいしいお料理がからだへの滋養になるとしますと、この「味の百科」は、心と頭への栄養と申しましょうか。家族に恋人に、子供たちにおいしい、栄養ゆたかなお料理を食べさせてあげたいという気持ちは、それでなくても女性の願い。腕によりをかけて新鮮な材料を準備することも大切でしょうし、味つけに細心の注意をはらうことも、かかせない心がまえです。
そして、お料理をつくる女性の皆さまに、物知りであっていただかねばならないと思うのです。お菓子にしろ、各国のお料理にしろ、その味の心を知っておつくりになったら、もっともっと、すばらしいものができあがるのではないでしょうか。
だからこのミニブックも、自分がこんな本があればどんなに楽しいだろうという気持ちを生かして、監修にあたらせていただきました。
仕事の関係上、色々と勉強もし、専門の先生方のお話もうかがってまいりましたが、こんな形で、皆さまのお役に立てることができ、大変うれしく思っております。」
河内桃子(女優)

 

目次

第1章 ペストリーの地理学  ●ペストリーはデンマークの味
第2章 ペストリーの消費学  ●ペストリーが先か?パンが先か?
第3章 ペストリーの栄養学  ●玉子と牛乳が結婚したら
第4章 ペストリーの観光学  ●ふるさとへ帰ったペストリー
第5章 ペストリーの歴史学  ●ハムレットはペストリーを食べたか?
第6章 ペストリーの料理学  ●ペストリーはかく食べるべし
第7章 ペストリーの演出学  ●ペストリーからパーティが生まれる
第8章 ペストリーの分類学  ●北欧のムードをもつ10人のしゃれ者
第9章 ペストリーの発達学  ●デンマーク生まれタカキ育ち

帯 紹介文

料理は芸術品であるといわれる。味のきめ手となるのが、材料ばかりでなく、つくる人の心が、大きな要素をしめるからであろう。その意味でペストリーは、まさに味の芸術品といってもよい。それを教えてくれたのが、ほかならぬこの「味の百科」である。
京都芸術大学講師・植条則夫 <1981年発刊の「アンデルセングルメの文庫」の著者でもありました>

 

「アンデルセン味の百科」は、青山アンデルセン(1970年開店)発信ということもあって、発表と同時に話題をさらい、全国の地方紙、業界専門誌、女性誌などに幅広く紹介されました。「味の百科」掲載のパンやメニューは広島アンデルセン・青山アンデルセンで提供されました。<「味の百科」は1冊150円で販売>

当時発行中の情報誌「アンデルセン」1970年12月No.20~1974年2月No.39の背表紙で「アンデルセン味の百科」発行のお知らせをしました。

第6巻 “ウィーンのパン”発行にあたって

「つねに皆さまに本場の味を楽しんでいただきたい――それが私どもタカキベーカリーの製品づくりの理念です。その考えのもとに、当社では本場のエンジニアを招いて技術導入を進めるばかりでなく、社員がその国へ出かけて行って、風土環境に十分なじみながら、新製品の開発のための努力をつづけているのです。このようなシステムはデニッシュペストリーをはじめ、数々の人気者を生んできました。そして今回「味の百科」第6巻でご紹介してまいりました「ウィーンのパン」も、このような中から創り出された新しい当社のレパートリーです。ウィーンのパンは全部で30種類もあります。それぞれ個性的な味と深い味わいの趣は、きっとどなたにも「さすがはヨーロッパのパン」とご満足いただけるものと、自信をもっております。ぜひ、ディナーに、朝食に、そしてお茶うけにバラエティゆたかにお召し上がりいただきたいものです。オーストリアの人々のようにビールにそえれば男性の方にもけっこう楽しんでいただけることでしょう。」
株式会社タカキベーカリー 社長 高木 俊介
<「アンデルセン味の百科」第6巻ウィーンのパンより1974年>

 

◆アンデルセン味の百科 昭和49年広告八火賞 第一部(CR)既成作品に入賞
広告人としての知識の高揚と表現技術の向上をはかるため電通にて主催される定例コンクールにおいて、アンデルセン味の百科(ミニ・ブック)が入賞しました。選ばれた理由は表現技術がよいことと、一般社会への教育資料として与える影響が大であることでした。(註)八火賞とは電通初代社長 光永 星朗様(号を八火とする)によってつくられた賞である。<社内報アオムギNo.112 1974年6月より>

 


 

「きょうは何の日?」
お客様と共に歩んだ、アンデルセングループの様々なできごとを今、振り返り、繋いでいきます。