中国山地に広がるアンデルセン芸北100年農場に、今年も夏が訪れました。春に蒔いた種は実りの季節を迎え、畑では麦や野菜、ブルーベリーの収穫が進んでいます。今年の梅雨は降水量が多く、麦への影響も心配されましたが、梅雨明けとともに本格的な夏を迎え、農場では日々、自然と向き合う仕事が続いています。
標高約800mの芸北は平地に比べて涼しく、昼夜の寒暖差もあり、おいしい野菜を育てる条件に恵まれています。一方で、夏は猪や鹿、熊などの野生動物の動きも活発になるため、安全対策や畑を守る取り組みも欠かせません。ハーブガーデンでは少しずつ定植が進み、農場の新たな表情も育まれています。
農場内にある高木俊介製パン学校の研修生たちは、自分たちで育てた麦を収穫し、ハデ干し、脱穀、製粉を経て、その小麦で生地をつくり、醗酵させ石窯で焼きあげます。今年はデンマークのライ麦パン「ロブロ」づくりにも挑戦します。ロブロのためのライ麦は収穫を終え、これから脱穀、石臼製粉、サワー種づくりへ進みます。自然を相手に考え、工夫し、仲間と学び合う経験は、技術にとどまらない大切な学びです。
開場から23年目を迎えたアンデルセン芸北100年農場 高木俊介製パン学校は、アンデルセングループの創業の精神である「良心」を大切に、パンづくりの技術にとどまらず、原料となる麦を育む土や水、気候、生産者の営みから食の大切さを学ぶ場です。その学びを、おいしく質の高いパンづくりへとつなげ、お客様の日々の食卓に豊かさや楽しさをお届けする担い手を育てています。変化を学びに変えながら、100年農場は未来へ歩み続けています。




