小麦の生長

3月末の雪解けのときには草のような見た目だったアンデルセン芸北100年農場の小麦も、茎が立ち、暖かい春の陽をあびてすくすくと背丈を伸ばしてきました。そして、今年は5月9日に秋まき小麦の出穂(しゅっすい)を確認しました。

出穂とは、葉鞘(ようしょう)から小麦の穂が顔を出すこと。この穂は、3月に入った頃に茎の先端に形成される幼穂(ようすい)と呼ばれる小さな小さな穂の赤ちゃんが葉鞘に包まれた中で大きくなっていったもので、生まれたての幼穂は1mmにも満たないのですが、写真のようにちゃんと小麦の穂の形をしているのが、なんともかわいらしいです。

出穂から数日経つと、小麦の花が咲きます。小麦の品種や育てている畑によって違いはあるのですが、今年は5月18日頃から秋まき小麦の花が咲き始めました。一見、どれが花?と思うかもしれませんが、穂先に付着している白い小さなものがおしべで、これで花が咲いている状態。小麦は自家受粉の植物で、虫に花粉を運んでもらうための花弁や蜜を備える必要がなく、開花と同時に自家受粉が行われ、受粉を終えるとすぐ花は閉じてしまうそうです。

受粉が終わり小麦の実が育ち始めると、防鳥ネットを設置するなどして、収穫まで小麦を大切に守ります。今、芸北100年農場には美しい青麦畑が広がっています。

 

 

ところで、アンデルセンファームで栽培しているブドウも自家受粉の植物。小麦と同様に決して華やかではないのですが、秋の実りに向け、間もなく開花の時期を迎えます。


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