りんごの摘果

アンデルセンファームのりんご畑では、今、約5,300本あるりんごの樹の摘果作業に大忙しです。摘果とは、受粉により着果した幼い果実(幼果)の一部をあえて取り除くことで、残した果実に十分な養分が行き渡るようにすることが目的。それにより、理想とする大きさ、味わいのりんごを育てることができます。その作業はりんごの樹、葉、果実の状態を見ながらていねいに、かつ日に日に大きくなる幼果の成長に少し急かされながら進められます。

りんごの花は通常5輪が咲き、その中で最も早く咲く中心花から成る果実を残すのが、摘果の第一段階「あら摘果」の基本。中心花は早く咲く分、成長も早いので、最初は見分けやすいのですが、摘果の時期が遅れると周りの果実の成長が追いついてしまい、残すべき果実の見分けがしにくくなるそうです。また、りんごの樹にとってこの時期は、果実を大きくさせながら、来年の花芽を形成する大切な時期でもあり、できるだけ早く摘果をして樹の負担を減らしてあげることも、翌年以降の品質のよいりんご栽培につながります。

「あら摘果」が一通り終わると、続いて「仕上げ・見直し摘果」が行われます。りんごの樹一本一本の状態、枝ぶり、葉の茂り具合を見ながら、最終的にこの樹、この枝に何個のりんごを実らせるかを見極めながら行われ、まさにりんごの樹と会話しながらの作業。それだけに、理想とするりんごが実ったときの喜びはひとしおです。今年の摘果作業は少し遅れぎみだそうですが、秋の収穫を思い描きながら急ピッチで進めています。

 


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