広島県の県北に位置し、冬は雪深い地域にあるアンデルセンファームですが、ここ数年は例に漏れず、35℃を越える暑さが続きました。そんな中でも、今年の収穫、そして来年の花芽の形成に向けた作業が日々行われています。
りんご畑では、7月いっぱいまでかかった摘果作業を終え、8月半ばを過ぎた頃から紅玉が少しずつ赤みを帯びてきました。このまま順調に大きく、おいしく育つことを祈りながら、今年実りが少なかった樹々のケアを行っています。その一つが、枝を下向きに固定する下垂誘引。これはアンデルセンファームで行っている「新わい化栽培」という栽培方法において大切な作業で、樹勢を落ち着かせることで、来年の花芽をつきやすくするのが目的です。樹液が活発に動いている夏場は枝が曲がりやすく、誘引によって枝の重なりを解消することで、太陽の光が満遍なく浴びられるようにもなります。収穫が終わる頃には枝が固まり、誘引している紐を切除しても枝が下がったままの円筒形の樹勢になったら下垂の完成です。
ブドウ畑でも、ピノ・ノワール、メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨンなどの黒ブドウ品種の色づきが進んでいます。この時期の大切な作業が、結果枝の剪定。不要な枝を切り揃えることで、大元の枝に既にできている来年の花芽へ養分を届けてあげることがポイント。かつ、今実っているブドウの房にも十分に養分が届くように、必要な葉は残す必要があるそうで、ここでも農業の奥深さを感じます。
りんご畑では、9月中旬に紅玉の収穫からスタートし、11月のシナノゴールド、グラニースミスの収穫へと続きます。ブドウ畑でも9月中旬から黒ブドウのピノ・ノワール、白ブドウのシャルドネを皮切りに順次収穫が始まります。収穫の慌ただしさと喜びに、ファームはますます活気づきます。
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