1964年~ 2/14バレンタインデー

広島でいち早く、バレンタインデーの楽しさをお届けしました。

広島アンデルセン(1967年誕生)の前身、タカキベーカリー「パンホール」は1952年、食べることの楽しさを提案するお店として本通にオープン。本通は広島市の中心的な繁華街で、一流店が軒を並べていました。そこで、本物の洋菓子とサンドイッチを紹介すること、パンの食べ方のご提案をすることを目指したのです。
「どこにも負けない店をつくろう・・」と、神戸オリエンタルホテルから招いた西林章によりサンドイッチやパンに合う料理、神戸ユーハイムより入社した西住重信が中心となって洋菓子づくりが行なわれました。1958年には「本通サービスセンター」として喫茶部、洋菓子部を強化。ご家庭の食事をより楽しんでいただきたいと、お誕生日、結婚式、クリスマスなどのお集まりのデコレーションケーキや各種サンドイッチのご相談も承るようになりました。
1964年当時、バレンタインデーは、なじみの薄い催事でしたが、西住のつくるケーキはすでに高い評価を得ていました。洋菓子を楽しむ季節の祭事として、ヨーロッパの伝統を大切に、夢と楽しさをお届けしました。

創業者 高木俊介は、一貫してバレンタインデーを「愛の日」として捉え、欧米の贈りものが、生活のなかに深く根づき、相手のライフスタイルに合わせて提案していることを念頭に、気の利いた贈り方の大切さを説いていました。
「贈ったチョコレートで一緒にお茶を飲むとか、気に入った銘柄のワインを贈って一緒に夕食を楽しむとか・・。それぞれのお店では、自分の店の商品をいかに上手に贈りものに使ってもらうか、ということに努力する。靴屋さんでは、バレンタインにお揃いの靴を履こうとすすめる、ワインショップでは、限定販売のワインを強調する、どの店も店からの提案が商品に添えてあり、生活そのものだなぁと感じた。そして当社も、質のいいヨーロッパの食事用パンを売る店にふさわしいバレンタインの提案をしたい、それが企業の努力目標ではないかと思う。」と、1984年の社内報巻頭言で述べています。


 

「きょうは何の日?」
お客様と共に歩んだ、広島アンデルセンの様々なできごとを今、振り返り、繋いでいきます。